子育てが困難とされる現代社会。地域の中で子育てを伝承するタテとヨコとの関係が薄れ、育児の伝承を受けにくい状況となっています。衰えてきた子育てを支える地域のネットワークを機能させ、人が人を元気にし、支えていけるような地域の楽しい居場所を創りたいと思い、2017年9月25日から中学校の空き曜日教室に「中学校ひろば」を開設しました。

乳幼児親子の子育て支援に長年携わってきた中で、支援の課題から見えてきた育ちのキーワードは、「生きる力」と「自己肯定感」の密接な関係です。乳幼児期に育まれる「自尊感情」や人が生きていくために必要な「基本的信頼感」は０歳という時期に獲得されるということです。それはやがて「生きる力」の核となる「自己肯定感」や「自己有用感」に影響してくるのではないかと言われています。

人はみな地域で生まれ育ち、親も子も地域のさまざまな人々の支え合いの中で生きています。地域という温かなゆりかごに抱かれて、親も子も育っていくことができたらどんなに幸せで素敵なことでしょうか？子どもや子育てに関係する大人に対して自己肯定感を高め自分の可能性や必要性を見出すことができる環境を設けることで、喜びや生きがいや楽しさを感じ、誰もが自分を大切に思えるようにサポートします。未来を担う子どもたちが健やかにたくましく育っていけるよう、社会参画のためのコーディネート事業を行い、子どもの育ちと子育て環境の向上に努めてまいります。